スワン役を男性ダンサーたちが演じた「白鳥の湖」など古典を大胆な解釈で再構築してきたマシュー・ボーンが2019年にロンドン・サドラーズウェルズ劇場で上演した「ロミオとジュリエット」をスクリーン上映。近未来、反抗的な若者を矯正する教育施設「ヴェローナ・インスティテュート」。施設内では厳しい監視下のもと、自由を奪われた若者たちは男女別に分断され、接触を禁じられて暮らしていた。暴力的な看守のティボルトから目を付けられ、その脅威におびえるジュリエット。有力政治家の両親から見放され施設に入れられたロミオ。施設のダンスパーティで出会った2人は瞬く間に恋に落ち、看守の目を盗んで逢瀬を重ね、仲間たちに祝福されながら愛を誓いあうが……。